Mac のライブ壁紙: 動画・マルチモニタ・自動切り替え
最終更新日: 2026-08-23
macOS のシステム設定は手持ちの MP4 / MOV を壁紙として受け付けず、曜日や時刻で壁紙を切り替える仕組みも持ちません。Emerald Tools は macOS 14.0 以降向けのメニューバー常駐アプリで、接続中のすべてのディスプレイに自前の動画・写真アルバム・Aerial をそれぞれ割り当て、曜日と時間帯で自動的に切り替え、同じメディアを操作を一切奪わない半透明のオーバーレイとして前面に重ねることもできます。
macOS 標準のシステム設定による壁紙設定
- Aerial 壁紙は選べますが、映像が動くのはスクリーンセーバからの復帰など限られた場面で、作業している間は静止画として止まっています。
- 手持ちの MP4 / MOV を壁紙として渡せるコントロールがありません。
- 曜日や時刻で壁紙を切り替える仕組みがありません。
- ディスプレイごとに違う静止画は設定できますが、種類までは変えられません(片方に動画、もう片方に写真アルバム、という組み合わせは作れません)。
Emerald Tools の壁紙設定
- 手持ちの MP4 / MOV を、接続中のすべてのディスプレイでデスクトップアイコンの背面に再生します。
- ディスプレイごとにソースを選べます(ローカルファイル / 写真 1 枚 / 写真アルバム / ダウンロード済みの Aerial)。
- 曜日と時間帯のスケジュールで自動的に切り替えます(30 分刻み・23:00〜6:00 のような日跨ぎも 1 件で指定できます)。
- 同じメディアを半透明のオーバーレイとして全ウィンドウの前面に重ねられます。クリックもスクロールもキー入力もそのまま通ります。
Mac で動画を壁紙に設定する手順
- 壁紙の画面を開くMac App Store から Emerald Tools をインストールし、メニューバーのアイコンをクリックして「壁紙」を選びます。macOS が認識しているディスプレイが「接続中のディスプレイ」にカードとして並びます。
- 設定するディスプレイを選ぶ変更したいディスプレイのカードを開き、「有効」をオンにします。設定はディスプレイ単位なので、複数のモニタを変えるときはカードごとに同じ手順を繰り返します。
- 動画ファイルを選ぶ「デフォルトメディア」の「ソース」を「ファイル」にして、「選択...」から MP4 または MOV を指定します。サイズの大きい動画では「動画のインポート」の確認が表示され、ローカルコピーが作られるので、元のファイルを移動しても再生は続きます。
- 壁紙レイヤーをオンにする「表示レイヤー」で「壁紙」がオンになっていることを確認します。動画はデスクトップアイコンの 1 段背面に描画され、すべての Space に表示され、クリックはデスクトップへ透過し、音声は常にミュートです。同じカードには独立した「オーバーレイ」のスイッチもあり、こちらはウィンドウの前面にメディアを重ねます。
- ループと表示位置を整える「リバースループ」は動画を順再生から逆再生へつないで滑らかにループさせるもので、60 秒以下の動画で有効です。「メディア位置」では回転を -180〜180 度、拡大率を 1.00〜3.00 倍で調整できます(1.0 倍が画面ちょうどの大きさです)。
macOS 標準の壁紙と何が違うのか
macOS 14 (Sonoma) で Aerial 壁紙が加わり、スクリーンセーバと同じ空撮映像を システム設定 > 壁紙 から選べるようになりました。設定したあとの挙動は知っておく価値があります。映像として動くのはスクリーンセーバからの復帰など限られた場面で、そのあとは 1 枚の静止画に落ち着くため、作業している時間のほとんどは動く背景ではなく写真として置かれていることになります。選ぶと数百 MB から 1 GB を超えるダウンロードが先に走り、完了するまでは再生できません。これはシステム設定でも、サードパーティ製アプリから同じ Aerial を使う場合でも変わりません。
Emerald Tools はこれらを置き換えるものではありません。デスクトップアイコンの 1 段下に自前のレイヤーを作ってそこにメディアを描くので、アイコンの位置は変わらず、クリックは壁紙ではなくデスクトップに届きます。動画は再生し直すのではなくループ再生の仕組みでつなぐためつなぎ目で止まらず、音声は常にミュートです。
ディスプレイごとに別々の壁紙を設定する
macOS も、ディスプレイごとに違う静止画を設定することはできます。2 台目をつなぐと、壁紙の設定にディスプレイの選択が現れます。できないのは、種類まで変えることです。ウルトラワイドには動画、縦置きのパネルには写真アルバム、内蔵ディスプレイには Aerial、という組み合わせは標準では作れません。
Emerald Tools は最初からディスプレイを別々のものとして扱います。メニューバーから 壁紙 を開くと、macOS が認識しているディスプレイが 接続中のディスプレイ にカードとして並び、カードごとに独立したスイッチと設定ページを持ちます。枚数に固定の上限はなく、ディスプレイ 1 台につき壁紙ウィンドウを 1 枚作ります。
ディスプレイごとに決められるのは次の 4 つです。
- ソース — ローカルの画像・動画ファイル、写真 1 枚、順に表示する写真アルバム、macOS がダウンロード済みの Aerial。
- 表示位置 — 回転は -180〜180 度(1 度刻み)、拡大率は 1.00〜3.00 倍(0.01 刻み)。1.0 倍はどの回転角でも画面ちょうどに収まり、それより小さくすることはできません。
- 壁紙レイヤーを使うかどうか — 他のディスプレイとは独立して切り替えられます。
- そのディスプレイのスケジュール — 次の節で説明します。
モニタを外しても設定は消えません。保存済みプロファイル に退避され、再接続したときに元のディスプレイへ戻されるので、自宅と職場で違うモニタにつなぐノートでも 1 日 2 回設定し直す必要はありません。使わなくなったモニタのプロファイルは、個別にも一括でも削除できます。
時間帯で壁紙を自動的に切り替える
スケジュールの 1 件は、適用する 曜日、時間帯、その間に表示する メディア の 3 つでできています。曜日は複数選択なので、月曜から金曜までを 1 件でまとめられます。時間帯は 30 分刻みで、23:00〜6:00 のように日付をまたぐ範囲も、2 件に分けずそのまま 1 つの時間帯として扱われます。
判定は 60 秒ごとに走るので、時間帯に入ってから 1 分以内に壁紙が変わります。
条件がぶつかったときの動きは、2 つの規則で決まります。
- 時間帯が重複したときは、一覧の上にある項目が優先されます。 項目は上下に並べ替えられるので、優先順位は突き止めるものではなく、自分で決めるものです。
- どの項目にも一致しないときは、そのディスプレイの「デフォルトメディア」が表示されます。 スケジュールとは別に選んでおくソースのことです。真っ暗なデスクトップではなく、この既定が全体の下限になります。
スケジュールも他の壁紙設定と同じくディスプレイに属するので、同じ机の上の 2 台のモニタが、まったく別のタイムテーブルで動くことになります。
macOS の画面全体が透けて見えるオーバーレイ
ここまではすべて、ウィンドウの 背面 にメディアを置く話でした。Emerald Tools は、前面に置くこともできます。
オーバーレイ は、そのディスプレイのすべてのウィンドウ — Finder もブラウザもメニューバーも — の上のレイヤーに、指定した透過度でメディアを描きます。不透明ではなく半透明なので、画面の上に動画が乗っているというより、macOS の画面全体がスケルトン風に透けて見える 状態になります。ゆっくりした映像を低めの透過度で流すと、邪魔なものではなく、デスクトップ全体が浸っている空気のように見えます。
それでいて、このレイヤーは操作を一切奪いません。
- クリックもスクロールもキー入力もそのまま通ります。 オーバーレイのウィンドウはマウスイベントを完全に透過し、キーウィンドウにもメインウィンドウにもなりません。背面のアプリの挙動はこれまでとまったく同じで、Mac の使い方は何も変わりません。
- 透過度は自分で決められます。 0〜100% を 5% 刻みで指定でき、既定は 30% です。文字を透かして読める程度の濃さです。
- 既定はオフです。 壁紙のスイッチと同じ 表示レイヤー のカードから、ディスプレイごとに有効にします。オーバーレイだけ、壁紙だけ、両方同時、のいずれも選べます。
- スケジュールに追随します。 そのディスプレイのスケジュールが選んだメディアがオーバーレイにも使われるので、デスクトップにかかる空気を曜日と時間帯で変えられます。
- どの Space にも付いてきます。 フルスクリーンのウィンドウと併存するよう設定されています。
ここは macOS に対応する機能がまったくない部分です。壁紙の設定はウィンドウの背面を塗ることしかできず、半透明のものを前面に置く手段は標準にはありません。
対応フォーマットと制限
以下はすべて現行リリースの挙動で、予定ではありません。
- 画像: JPEG, PNG, HEIC, GIF, TIFF。
- 動画: MP4, MOV。音声は再生されません。
- リバースループ(順再生から逆再生へ): 60 秒以下の動画。これを超える動画は自動的に通常のループに戻ります。逆再生用のコピーを準備する時間が、動画の長さに比例して増えるためです。
- 回転: -180〜180 度、1 度刻み。
- 拡大率: 1.00〜3.00 倍、0.01 刻み。1.0 倍が画面ちょうどで、それより縮小することはできません。
- アルバムの切替間隔: 30 秒 / 1 分 / 5 分 / 15 分 / 30 分 / 1 時間 / 3 時間 / 6 時間 / 12 時間 / 24 時間 の 10 段階。
- アルバムのレイアウト: 1 枚表示、タイル(密度は 3 段階)、Origami(不揃いのモザイクを 30〜600 秒ごとに組み替え)。
- 切替効果: フェードまたはなし。表示順のシャッフルも選べます。
- スケジュールの粒度: 曜日の任意の組み合わせと、30 分刻みの時間帯(日付をまたぐ範囲を含む)。
- オーバーレイの透過度: 0〜100%、5% 刻み。既定は 30% で、ディスプレイごとに有効にするまではオフです。
- ディスプレイの枚数: 上限なし。macOS が認識するディスプレイ 1 台につき、壁紙ウィンドウを 1 枚作ります。
- 動作環境: macOS 14.0 (Sonoma) 以降。
写真アルバムは最新の状態に追随します。 写真ライブラリの変更を検知するので、あとからアルバムに追加した写真も、操作なしで表示の順番に加わります。iCloud にだけある写真は順番が来たときにネットワーク経由で取得するため、回線が遅いと切り替わりに少し時間がかかることがあります。
Aerial は macOS 側の映像で、ダウンロードも macOS が管理します。 使いたい Aerial を システム設定 > 壁紙(または スクリーンセーバ)で選び、ダウンロードを終わらせてから、Emerald Tools のソースで Aerial を選んでください。初回の選択時には、アプリがこの注意を表示します。ダウンロード済みの Aerial を macOS が置くフォルダは OS のバージョンによって移動しているため、ここにパスは書きません。ファイル選択のダイアログが、お使いのバージョンの正しい場所を開くので、そこで .mov ファイルを選びます。
よくある質問
macOS だけで動画を壁紙にできますか?
Apple 純正の Aerial だけなら可能です。macOS 14 (Sonoma) 以降のシステム設定には同梱の Aerial 動画が並び、ダウンロードが終わったものは壁紙として再生できます。ただし手持ちの MP4 / MOV を壁紙の設定に渡す手段はないため、自分の動画を壁紙にするには Emerald Tools のようなサードパーティ製アプリが必要です。
モニタごとに違う壁紙を設定できますか?
できます。Emerald Tools は macOS が認識するディスプレイ 1 台につき壁紙ウィンドウを 1 枚作り、枚数の上限はありません。ソース・表示位置・スケジュールはディスプレイごとに独立しているので、内容だけでなく種類も変えられます。1 台目は動画、2 台目は写真アルバム、3 台目は Aerial、という組み合わせが可能です。
壁紙に使える画像・動画の形式は?
画像は JPEG, PNG, HEIC, GIF, TIFF、動画は MP4 と MOV です。壁紙の再生は常にミュートなので、動画の音声が鳴ることはありません。
動画をウィンドウの背面ではなく前面に表示できますか?
できます。壁紙レイヤーとは別に「オーバーレイ」レイヤーがあり、同じメディアをそのディスプレイのすべてのウィンドウ(メニューバーを含む)の上に、0〜100%・5% 刻み・既定 30% の透過度で重ねます。画面が覆われるというより、macOS の画面全体が半透明に透けて見える状態になります。オーバーレイはマウスイベントを完全に透過するため、クリックもスクロールもキー入力もこれまでどおり背面のアプリに届きます。既定はオフで、ディスプレイごとに有効にします。
時間帯によって壁紙を自動的に切り替えられますか?
できます。スケジュールの 1 件は、適用する曜日と 30 分刻みの時間帯の組み合わせで、23:00〜6:00 のように日付をまたぐ指定も 1 つの時間帯として扱われます。判定は 60 秒ごとに行われます。時間帯が重複したときは一覧の上にある項目が優先され、どの項目にも一致しないときは、そのディスプレイの「デフォルトメディア」に戻ります。
写真アルバムを順番に表示する壁紙にできますか?
できます。アルバムは 30 秒から 24 時間まで 10 段階の間隔で切り替わります。表示は 1 枚ずつのほか、タイルまたは Origami のモザイクにもでき、写真の切り替えにフェードを付けたり、表示順をシャッフルしたりできます。あとからアルバムに追加した写真も自動的に表示の順番に入り、iCloud にだけある写真は順番が来たときに取得されます。
macOS の Aerial 動画を壁紙に使うには?
まずシステム設定の「壁紙」または「スクリーンセーバ」で Aerial をダウンロードし、完了するまで待ちます。そのうえで Emerald Tools のソースに「Aerial」を選び、開いたダイアログで .mov ファイルを選択します。Aerial 動画は数百 MB から 1 GB を超えることが多いため、インポートには少し時間がかかります。
ライブ壁紙にするとデスクトップアイコンは隠れませんか?
隠れません。壁紙はデスクトップアイコンのすぐ 1 段下のレイヤーに描かれるため、アイコンとその名前は常に前面に残ります。マウスイベントも透過するので、クリックは背面のデスクトップに届きます。
Emerald Tools を使うのに必要な環境は?
macOS 14.0 (Sonoma) 以降の Mac です。Emerald Tools は 14 日間の無料トライアル付きのサブスクリプションアプリで、最新の条件は App Store の製品ページに表示されます。
Emerald Tools を Mac で使う
ライブ壁紙・ディスプレイごとのソースとスケジュールは、Emerald Tools が備える 5 つの道具のひとつです。ほかにシステムモニタウィジェット、Google Drive 共有付きのスクリーンショット、Web メディアのコレクター、WebP から MP4 へのコンバータがあります。メニューバーに常駐し、Dock を占領しません。